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医学部3年生です。いろいろな疾患について、深く掘り下げて勉強しています。医師国家試験の準備をそろそろ本格的に始めようと思います。

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国公立大学医学部は地方でも東大合格レベルが必要ってホント?

2020.12.23


以前、地方国立大学医学部でも東大合格に必要な学力が必要だというニュースを目にしました。
そこで本当に東大合格レベルが国立大学医学部医学科に必要なのかを検証してみたいと思います。

国公立大学医学部の偏差値をおさらい

まず、国公立大学医学部医学科の偏差値を確認してみましょう。
今回は医学部受験生の多くは受ける模試として有名な河合塾の一般入試前期日程の偏差値を参考にしてみました。

順位 大学名(医学部医学科) 河合塾偏差値
1 東京大学 72.5
2 京都大学 70
2 大阪大学 70
2 東京医科歯科大学 70
5 九州大学 67.5
5 千葉大学 67.5
5 名古屋大学 67.5
5 東北大学 67.5
5 神戸大学 67.5
5 北海道大学 67.5
5 横浜市立大学 67.5
5 奈良県立医科大学 67.5
5 岐阜大学 67.5
5 宮崎大学 67.5
15 京都府立医科大学 65
15 大阪市立大学 65
15 広島大学 65
15 金沢大学 65
15 岡山大学 65
15 筑波大学 65
15 名古屋市立大学 65
15 新潟大学 65
15 和歌山県立医科大学 65
15 長崎大学 65
15 熊本大学 65
15 群馬大学 65
15 信州大学 65
15 滋賀医科大学 65
15 浜松医科大学 65
15 山口大学 65
15 福井大学 65
15 大分大学 65
15 鹿児島大学 65
15 愛媛大学 65
15 旭川医科大学 65
15 弘前大学 65
15 秋田大学 65
15 島根大学 65
15 佐賀大学 65
15 琉球大学 65
41 三重大学 62.5
41 富山大学 62.5
41 札幌医科大学 62.5
41 香川大学 62.5
41 高知大学 62.5
41 鳥取大学 62.5
41 山形大学 62.5
41 福島県立医科大学 62.5
49 徳島大学 60

上記のように河合塾の偏差値をランキング化して一覧でまとめてみました。
最も偏差値が低かった国公立大学医学部医学科は徳島大学の偏差値60となります。

東京大学の合格難易度

次は東京大学の偏差値を確認してみましょう。
こちらも医学部と同じ基準で比較できるよう河合塾の偏差値を参考にしています。

学部 河合塾偏差値
東京大学 文科一類 67.5
東京大学 文科二類 67.5
東京大学 文科三類 67.5
東京大学 理科一類 67.5
東京大学 理科二類 67.5
東京大学 理科三類 72.5

上記のように、東大では文系でも偏差値67.5となっていました。
医学部医学科に相当する理科三類72.5と圧倒的で、後はどの学部も67.5となっています。

結論

河合塾の偏差値をもとに医学部と東大の偏差値を比較した結果、東大合格に必要な偏差値は67.5であり、国公立大学医学部は偏差値60から65の大学も多いので、東大の偏差値が必ずしも必要とは限りませんでした。
ただし、宮崎、奈良県立、岐阜など東大の偏差値67.5と同じ大学も複数あるのは事実です。
また、徳島大学の偏差値は60でしたが、それ以外の医学部は62.5以上で過半数の医学部は65以上となっています。
したがって、東大の他学部に合格するだけの偏差値と同程度の偏差値が地方の国立大学医学部でも必要になってくるのは間違いではないと言えるでしょう。
なぜ、ここまで地方国公立大学医学部の偏差値が高くなっているかというと、首都圏や都市部の医学部受験生が地元の医学部では合格が難しいからと、地方の国公立医学部へシフトしている傾向があるからです。
また、医学部医学科の場合は卒業後の進路や医学教育に地域差の影響はほとんどなく、どこかの医学部へ入学できれば、医師としてキャリア形成が期待できるのも場所を選ばない1つの要因でもあります。
この結果、首都圏のみならず、地方の国公立大学医学部でも高い偏差値が必要。
やはり、安定した医師という職業に魅力を感じる受験生は多く、医学部医学科はまだまだ高度な学力が要求されていることになります。

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